75年前の8月6日、午前8時15分。広島に原子爆弾が投下されました。
9日には長崎市にも。
戦争の悲惨さ、平和の大切さはいつの世も変わりません。
本校でも、次世代に平和のバトンをつないでいくための取り組みを実施しています。
その一つが平和学習です。
毎年夏休み前の出校日、生徒全員が集まって平和の意義について学んでいきます。
今安心して勉強できる環境が「当たり前」のものではないということを、じっくりと説いていきます。
おととしは、八幡大空襲を経験された安部國男さんを講師としてお招きし、空襲時の悲惨な光景を生徒たちに伝えていただきました。
生徒たちが普段通い慣れている通学路。
わずか70年余り前には、おぞましい世界が「目の前」に存在していたという恐怖。
生徒たちの聞く姿勢が自ずと引き締まっていきました。
また、中学棟横には「嘉代子桜・親子桜」というものが植わっています。
長崎市の爆心地近くに戦後植えられた桜の木を、照曜館に接ぎ木していただいて1年半前から育てています。
接ぎ木した当初はまだまだ弱々しい佇まいでしたが、幹も少しずつ太くなり、段々とたくましさも増しているように感じます。
これからさらに成長して立派な大樹となり、次世代の生徒たちを常に温かく見守ってほしいです。
8月9日には、長崎の日を迎えます。
この木は平和の象徴である。
日々の教育活動の中で、私たちも生徒たちに伝え続けていきます。