毎年1月、照曜館では東筑紫学園創設者の宇城信五郎先生の遺徳を偲ぶ「照曜祭」が行われます。
午前中は百人一首大会、午後からは餅つき大会の二部構成。(画像は昨年のものです)
日本古来の伝統文化に触れるとともに、最初についたお餅を、校内に設けられた筑紫神社に奉納するというのが一連の行事です。
しかし今年度はコロナウイルス感染防止の観点から中止に。生徒たちからも開催を惜しむ声が多数上がっていました。
そこで今年は趣向を変えた代替行事を行うことに。1月15日(金)の6時間目、生徒たちは各クラスで折り鶴を作成しました。
中学生全員で千羽鶴を折り、今年はそれをお餅の代わりに筑紫神社へ奉納するという目的からです。
折り鶴の歴史は江戸時代から始まるそう。身近な伝統文化に触れる点は百人一首と変わりません。一羽一羽に願いを込め、黙々と取り組みます。
昨年は苦難の年でした。「当たり前が当たり前ではなかった」ことに気付かされました。
それでも、照曜館生としての誇りが失われたわけではありません。日常を取り戻すため、密を避けた学校生活を送っています。
生徒たちの願いは様々。
「マスクのない日常を取り戻したい」
「夢をつかみたい」
「みんなが健康で過ごせるように」
生徒それぞれの願いが詰まった鶴が一羽、また一羽と生を受け、つながれ、
ついに1000羽の鶴が完成!
明けて18日(月)の一限、zoomによる校長先生の講話を聞き、
その後生徒会によって千羽鶴は筑紫神社に奉納されました。
(奉納のようすはzoomで各クラスから見ることができました)
また、今回の鶴作成には大学受験を控えた高校3年生へのエールの思いも込められています。
「先輩たち全員が合格してほしい!」
「コロナに負けず、最後まで走り切ってください!」
千羽鶴は今、新館4階の廊下に置かれています。夢を掴み取るための試験に臨む高校3年生を、照曜館の全員が応援しています!