菅 史彦さん

中高一貫教育が大学入学への近道に

菅 史彦さん/九州大学大学院経済学研究院助教
1999年3月 照曜館コース(中高一貫)卒業

 私が東筑紫学園に行くことになったのは、両親の意向によるところが大きかったように思います。兄が高校受験で苦労したため、私には高校受験をせ ずに済む中高一貫に行かせたかったようです。当時は小学校の友達と同じ学校に行きたいと思っていましたが、今は東筑紫学園に行ってよかったと思っています。
 私には中学に入る前から「東大に行って学者になる」という漠然とした目標がありました。中高一貫6年間の教育は、その目標を達成するための近道になりました。東京大学に現役で合格することができたのは、かなり早い段階から大学受験を意識した勉強を始めることができたことが大きかったように思います。また、数学の先生が東大の受験に役立ちそうな問題を用意してくれたことも、非常に大きな助けになりました。
 大学に入学した当初は、心理学や哲学にも興味があって文学部を選びましたが、大学4年生の時に経済学と出会い、大学院から経済学を専攻することになりました。経済学は数字を使う学問ですが、文系だった私が経済学を専門にすることができたのは、高校時代に良い数学の先生に恵まれていたおかげだと思っています。

 中学受験を考えている方の中には、そもそもなぜ偏差値の高い大学を目指す必要があるのかと思われる方もいると思います。私は大学のことなど何もわからないまま東大を目指しましたが、もし入学したのが他の大学だったら、アメリカに留学して博士号を取ることも、経済学の奥深さや本当の面白さに気づくこともできなかったと思います。良い大学に入ることは、将来の選択肢を増やすことにつながります。大学に入るまでは見えない色々な選択肢があって、その中から本当にやりたいことが見つかるかもしれません。その出発点として、中高一貫校に入り、大学受験を意識した勉強を早くから始めることができたことは、私にとって大きな意味があったように思います。

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